『花束みたいな恋をした』を観た 【ネタバレあり】

こんにちは、りーぬです。

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菅田将暉さん・有村架純さん主演の映画『花束みたいな恋をした』を観て、勢いで感想を書いたのでこちらでも共有します。

以下、がっつりネタバレをしています!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・U-NEXTで配信が開始されたのでレンタルで見た。3日前から『大豆田とわ子と三人の元夫』を毎日1話ずつ見始めたので、坂元裕二作品を摂取しまくりたい気分になっていたのが大きい。

・どういう経緯で麦(菅田将暉)と絹(有村架純)の2人が付き合って、どういう終わりを迎えるのか全て知った状態で見ていたが、坂元裕二お得意の人間関係のリアルな描写に終始心を動かされっぱなしで全然飽きが来なかった。

押井守がどういうものを作っていて、どのくらいすごい人かというのを知っていて、カフェで何気なく話す彼に気付ける人というのは実際どのくらい存在しているのだろうということを考えてしまった。

・好きなものが一致して壁が一個ずつ壊れて距離が近づいていく感覚、凄くワクワクするんだよな。一冊の本とか、一つの楽曲とか、その範囲が狭ければ狭いほど。今村夏子の『ピクニック』はいつか読んでみようと思った。

・付き合ってすぐの、「白いデニムだけは履いてこないでください」「UNOで残り1枚なのに“UNO”って言わなかったことを指摘しないでください」、坂元裕二すぎ。

・麦と絹が二人暮らしを始めた部屋、めちゃくちゃ私の理想の住まいだった........ああやって大きい本棚を置いてお互いの好きな本を並べて、ソファーでゲームしながらその日あったことを話せる暮らし、いいな〜〜〜

・バロンかわいいね!!!!!!

・麦が社会人になってから、学生時代あれだけ好きでたくさん触れていたエンタメを必要としなくなるほど彼の生活にゆとりがなくなっていく様を見るのは苦しかった。

・スケジュールの合わなさとか些細なLINEでの返信とか、本当に僅かなズレだったものが取り返しのつかないズレへと変貌してしまう恐ろしさが恋愛にはあるなと改めて感じた。

・「好きなことを仕事にしたい」という絹の気持ち、痛いほどよく分かる..........

・「好き」という感情と「一緒にいたい」という感情は似て非なるもので、好きでも一緒にいない方が幸せなこともあるし、好きじゃなくても一緒にいた方が幸せなこともある。恋愛ってなんて難しいものなんだろうと思った。

・始まりの場所だったファミレスが別れの場所になるというのはかなり示唆に富む表現。楽しさだけで闇雲に終電まで語り合ったあの夜の存在を別の若い男女に投影しながらも、結局「別れ」を選ぶしかなかった2人は絶対にもう元に戻ることはない。これ以上ないほどに完璧的な“終わり”だった。

・一般に恋愛は圧倒的に失敗で終わることが多く、儚いものであるからこそ、少しでも楽しい記憶を“思い出”として美しく残せたら、それはもう成功だったと言っていいのかもしれない。

・「恋愛感情はいつか消えてしまう」なんて言葉は信じたくないけれど、確かに今とそっくりそのまま同じ感情を5年後も10年後も保つことはとても難しいこと。お互いがお互いを理解しようという気持ちだけは失わないでいたいね。

・ラストの伏線回収、上手過ぎ〜〜〜〜〜良い作品だった。刺さる部分が多すぎてメンタルがズタズタなのであと数年は見ないと思うけど。それでも見ないよりは断然マシと言えるのでオススメはしておきます。恐らく恋人持ちの方がしんどくなる作品です。